タブレット端末を使って津山洋学資料館(西新町)と小学校の教室を繋ぐオンライン授業が19日、西小学校(小田中)で行われた。市内で初めての試み。4年生28人はリモートで館内を見学し、洋学の歴史を学んだ。
津山市内では、全ての小学6年生が同館を訪れている。5年生以下の児童もICT(情報通信技術)機器を通して同館の資料に触れ、学びを深められるようにと市教委が企画した。
授業では小島徹館長が案内役を務め、館内の様子や展示している資料について説明。子どもたちはタブレット端末で撮られた映像を見ながら、宇田川家三代(玄随・玄真・榕菴)について話を聞いたり、江戸時代に薬として用いられていたマムシやカタツムリの標本などを見たりした。
萩原真希人君(10)は「解体新書に興味を持った。難しいオランダ語を翻訳できたのはすごいと思う。実際に訪れて直接見たい」と話した。
文部科学省のGIGAスクール構想の一環で市内小中学35校に計約8000台のタブレット端末が配られている。市教委は「施設見学などで有効な活用が実証できたなら、希望する他の学校での実施も検討したい」としている。
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リモートで小島館長の話を聞く西小4年生児童
西小学校 津山洋学資料館とオンライン授業
- 2022年1月20日
- 教育・保育・学校