文化庁の令和3年度伝統文化親子教室事業「小・中学生茶道教室」の観月茶会が17日、新野東の勝北公民館で開かれ、受講生5人がお点前を披露し、参加者をもてなした。
毎年9月に開いており、23回目。今回は「新型コロナウイルスまん延防止等重点措置」の期間と重なったため、予定を変更して十三夜の前日に開催した。
和室にシュウメイギク、ノコンギクなどの秋の茶花を飾り、「中置の点前」を行った。茶道・表千家流教授・濃野榮子さん(74)が「夏場とは打って変わり、肌寒くなる10月に行うお点前。湯を沸かす道具の風炉(ふろ)を少し客の方に寄せて使う」と説明。生徒たちは作法に沿い、丁寧なしぐさで柄しゃく、茶せんなどを扱った。
その後、3密を防ぐため広い部屋に移動。再びたてた温かい茶と茶菓子を参加者に振る舞った。
茶道を始めて1年半という津山高校3年・福島すみれさん(17)は「お点前を披露できてうれしかった。これからも精進していきたい」。津山中3年の吉本さくらさん(15)は「緊張して思うようにいかなかった。練習を重ね、平常心を保つように努力していきたい」と話した。
p
参加者に茶を振る舞う受講生たち
親子で観月茶会