久米南町下弓削のJR弓削駅舎内にある、誕生寺支援学校のアンテナショップ「野の花ショップ〜夢元(ゆげ)〜」が本年度も開店した。心待ちにしていた多くの住民らでにぎわい、生徒たちが地域に笑顔と元気を届けている。
高等部を中心とする生徒たちが販売や接客を実践する場として2013年に開設。店舗には、中学部を含めて授業で作った木工製品や焼き物、花などが並ぶ。喫茶コーナーではコーヒーや紅茶、7種のマドレーヌを楽しめる。
初日の20日は3年生7人が参加。訪れた人に「いらっしゃいませ」と明るく声をかけ、注文を取ってテーブルに運んだり、レジ打ちをしたりと、それぞれの仕事を積極的にこなしていた。生徒と住民が会話するなど交流を深める様子も見られた。
3年の三道真弥さん(17)は「新年度の始まりなので、笑顔と気持ちを込めて接客している。たくさんの人に喜んでもらえるよう1年間頑張りたい」。開店日はいつも来るという近くの利広祐治さん(88)は「地域のみんなと集まって会話するのが楽しみ。生徒たちがハキハキと頑張っている姿を応援したい」と話していた。
火曜と木曜の週2日、午前10時〜午後2時に開く。来店の際は、新型コロナウイルス感染予防への協力を呼びかけている。
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訪れた人にコーヒーなどを運んで接客する生徒たち