誠道小学校(久米川南)の3年生は2日、同所の民家で昭和まで使用していた農機具や生活道具にふれる体験授業を行った。
社会科の授業の一環として、児童19人が地域で水稲と畜産業を営む大﨏毅さん(74)の家を訪れ、10世代に渡って保管している約300点の道具の説明を受け、実際に触ってみた。
大﨏さんは煙管(きせる)、茶がま、番がさ、手回し計算機、蓄音器など、江戸中期から昭和初期までの道具がどのように使われていたのかを丁寧に語り、千歯扱(こ)きや足踏み脱穀機、唐箕(とうみ)と呼ばれる穀粒選別に使う農具を実際に使って見せた。児童はメモを取るなどして興味津々な様子で観察していた。
その後、脱穀の体験をしたり、蓄音器から流れる音楽を聴いてみたりした。桐山蒼生君(8)は「昔の道具で脱穀するのは力が必要だとわかった。全自動の機械がないから大変だと思った」と話した。
同校では6年前から大﨏さんの家を訪れ見学している。
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昔の道具について説明を聞く児童
誠道小学校3年生が昔の道具見学
- 2021年2月4日
- 教育・保育・学校