岡山県真庭市の川東公園で、群生するヒガンバナが咲き、旭川沿いの河川敷を染め上げている。訪れた人たちは鮮やかな赤いじゅうたんを広げたような圧巻の景色に見入っている。
旭川河畔約3115平方メートルにわたり自生し、駐車場横の河原と「元帥陸軍大将子爵忠魂碑」付近は見ごろを迎えている。今年は19日ごろに開花が確認された。同市落合振興局によると、ピークは今週末の27、28日で、花は10月5日ごろまで咲いているとみられる。開花に関連する情報は真庭観光局の公式サイトに掲載している。
同園はサイクリングロード「旭川・りんくるライン」に隣接しており、22日はサイクリストや行楽客、写真愛好家らが訪れ、花をめでながら彼岸ならではの風物詩を楽しんでいた。
公園の近くに住む親戚と一緒に毎年訪れるという槙野喬啓さん(83)=同市月田=は「咲き誇る花々は美しくて見応えがあり、サクラを観賞する時と同じ気分で“花見”を楽しんでいる。この公園は地域の人たちと同じく、自身にとっても大切な憩いの場所だ」と笑顔で話していた。
28日、10月4、5日は同園臨時駐車場周辺で、古見や近辺の住民らでつくる川東彼岸花マルシェ実行委が「ひがんばなマルシェ」を初開催。真庭市のスイーツやグルメのほか、ハンドメイド雑貨を販売する露店が並ぶ。
