農業者のための6次産業化研修会(美作広域農業普及指導センターなど主催)が9日、山下の美作県民局で開かれ、約20人が販売計画や価格設定の基本について学んだ。
加工品づくりを検討、計画している津山市、鏡野、美咲町の農業者らが参加。
中小企業診断士の近藤厚志さん(岡山市)が「信じる者と書いて儲(もう)かる。いかに多くの人に愛され、信用され、リピート購入してもらえるか。価格設計はその要素として重要」と前置き。
売上のうち製造原価(材料費、労働費、経費)、粗利を念頭に、生産・加工の原価計算による妥当な商品価格の決め方について話した。同じ野菜の加工品でも調理に要する時間や光熱費、容量変化で消費者が高額なイメージを受ける例を挙げたり、業態別の価格構造にふれ、販売先に応じた設定変更の必要性も説明。
マーケティングについては「どこで、いくらで、だれに対し、どの流通経路で売るか。このビジネスモデルが腑(ふ)に落ちないとうまくいかない」と指摘した。
この後、県農林水産総合センター(赤磐市)職員による市場調査、ライバル商品の見つけ方に関するアドバイスもあり、参加者は終始熱心に耳を傾けていた。
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販売計画や価格設定について聞く参加者
農業者のための6次産業化研修会
- 2020年9月12日
- 経済・産業