農水省の「日本の棚田百選」の一つ、岡山県久米郡美咲町の大垪和西地区が稲刈りシーズンを迎えた。残暑が厳しい中、黄金色に色付く〝千枚田〟にコンバインのエンジン音が響いている。
早生の「あきたこまち」を15枚ほど(約1.1ヘクタール)で栽培する北山昇さん(83)は28日に作業を始めた。今年は、高齢になったこともあり、町内に住む長女の鈴鹿美紀恵さん(55)の夫婦に手伝ってもらっている。収穫と乾燥を繰り返しながら4日ほどで完了する予定だ。
「梅雨は長かったがなんとか持ち直してくれ、まずまずの出来になった。遠方の人まで棚田米はおいしいと言ってくれるのが励みになる」と北山さん。標高約400メートルにある同地区では約800枚の棚田が連なり、10月まで稲刈りが続く。
農水省の「日本の棚田百選」の一つ、美咲町の大垪和西地区が稲刈りシーズンを迎える/岡山・美咲町
- 2020年8月31日
- 経済・産業