岡山県退職女性教職員の会学びの連続講座「戦時下の生活を語り継ぐ」が、大谷の津山中央公民館(岡山県津山市)で開かれた。戦争経験者が当時の記憶を話し、約20人が聴講した。
岩谷政治さん(103)=林田=は兵隊として中国戦線を経て激戦地のフィリピンレイテ島へ。食料も銃弾も早々に尽き、他の大隊が次々と玉砕するなか、「残されていたのは自決用の弾と手榴弾だけだった」と振り返った。
ある日、戦線から米兵がいなくなっていることに気が付く。「この日、戦争が終わっていた」。岩谷さんは収容所生活を経て、翌年帰国。現在ウクライナで起こっている戦争について述べ「復員して77年経ったが、今も昔も何も変わっていない」と語った。
また、鏡野町在住の報道写真家・吉田一法さん(84)が、広島県大竹市での被ばく体験について語った。