凱旋コンサートに思いを寄せて|おかえり稲葉さん2017
2005年7月23日、おかやま国体百日前イベントとして開かれた「B’zコピーバンドコンテスト津山大会」で実行委員長を務めた鈴木康正さん(56)=川崎、自営業。東京や愛媛などの5組がライブ演奏するアルネ津山東口広場のステージに、全国から約1000人のファンが詰め掛ける盛況ぶりだった。
「あれほどのファンが集まるとは思わず、熱気に驚いた。『よくぞ津山に集える企画をしてくれた』『なんとか続けてほしい』という声が多かったのを覚えている」と当時のイベントTシャツを手に振り返る。予想を上回る反響に19年まで3年連続で開き、20年にはフェスティバルに移行して有終の美を飾った。
稲葉浩志さんの兄・伸次さんと同級生で家も近所のため幼いころからよく知る仲。稲葉家の人たちとも親しく付き合ってきた。
「浩志はとても優しく、家族思い。そして自身の原点である津山が大好きで、凱旋(がいせん)コンサートは以前からしたかったんだと思う。やっと実現できてほんとによかったと思う半面、できれば去年亡くなった親父さんにステージを見せてやりたかった」。
津山ホルモンうどん研究会代表としてまちづくり活動を継続し、B級グルメの大規模なイベント開催の経験もある鈴木さん。
「コンサートに集まるファンに、多くの市民がおもてなしの心を持って接してもらえたら、津山はいいまちだ
った、また来たいときっと思ってもらえる。コピーバンドコンテストの復活に火が付く可能性もあるが、浩志のふるさと津山だからできる、ファンが集える場づくりが大切。今後の津山のまちづくりを考えるいい機会になるはず」と熱っぽく話す。