特殊詐欺を未然に防いだとして、岡山県警津山署と同署管内金融機関防犯協力会は11日、鳥取銀行津山西支店(木下裕子支店長)と行員の栢野麻子さん(42)に感謝状を贈り、功績をたたえた。
同支店によると、市内に住む60代男性が栢野さんにチラシを見せながら「お金を振り込みたいが、振り込み方がわからない」と尋ねてきたため、チラシを確認したところ、宝くじの情報料名目の内容が書かれていたことから、男性が詐欺に遭っていると判断し、警察に通報。
林田の同署で行われた贈呈式で、安原卓志署長が「その功労は多大であり他の模範になる。未然防止への貢献に深く感謝します」と述べ、感謝状を手渡した。栢野さんらは「行員になって一番うれしい。絶対に振り込ませないという気持ちで接し、このような結果になって良かった。今後もコミュニケーションを大切にし、警察との連携もしっかりと取って業務に励む」と決意を新たにしていた。
同署によると、今年(1~7月)になって発生した管内の特殊詐欺被害の認知件数は3件で昨年同期に比べ3件減、被害額は約840万円(昨年同期約1240万円減)と減少傾向にある。生活安全課は「自分だけで判断せず家族や友人、警察などまわりに相談を」と注意をうながしている。
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