鏡野町教委は4日から、同町小座の古墳「そばお田1号墳」の発掘調査を始める。上水道の配水地の築造に伴うもので、町内の古墳発掘は2005年の町村合併後では初めて。
そばお田古墳は町民グラウンド南側の山林に位置し、5号墳まである。いずれも文化財指定は受けていない。1号墳は古墳時代後期に築造されたと推定され、直径約17㍍、高さ約2・5㍍と、その中でも最大。これまで円墳とされてきたが、発掘前の地形調査で方墳だった可能性もある。墳丘中央部に石を組み合わせた箱式石棺があったと推定されるが、大きく盗掘を受けた跡がある。
調査は年内行われ、墳丘の約8割を発掘する。責任者の日下隆春生涯学習課主幹は「古墳が築かれた時代の特定につながる遺物の発見や、墳丘の表面を覆った葺(ふ)き石、周溝の存在など古墳の姿が明らかになれば」と話している。
p
鏡野町教委が発掘調査する「そばお田1号墳」