岡山県津山市にある「つやま自然のふしぎ館」(津山科学教育博物館)の開館60周年記念祭が3日、同館で開かれ、家族連れらでにぎわった。
入館料を半額にしたほか、記念のクイズガチャが子どもたちに大人気。父母らと一緒に鳥獣虫魚など約2万点の標本が並ぶ館内を巡り、哺乳類では絶滅寸前のアムールヒョウ、絶滅種のニホンカワウソといった貴重なはく製に見入りながら問題の答えを探していた。正解者には限定品などのオリジナルポストカードを進呈した。
同県倉敷市の会社員・渡辺志のぶさん(53)は「初めてで、これほどの数の標本があるとは。珍しい動物も多く、特にホッキョクグマなどはすごい迫力だった」。同県勝央町黒坂の会社員・町原茉那さん(29)は「子どもたちはクイズの標本探しに夢中です」とにっこり。
同館は1963年、森本信一館長(82)の祖父・故慶三氏が開設。
森本館長は「祖父が残してくれた世界の生き物たちの貴重なコレクションであり、今後もできる限り続けていきたい」と話した。