陸上自衛隊日本原演習場 米軍単独訓練

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中国四国防衛局(広島市)は24日、陸上自衛隊日本原演習場(奈義町、津山市)で米軍の単独訓練が3月6日から19日まで14日間の日程で行われると発表した。岩国基地(山口県)所属の海兵隊員が最大で250人程度参加。同基地では新型コロナウイルスの陽性確認が相次いでおり、津山市の演習場対策委員会は感染対策の徹底を求めた。
 同演習場での単独訓練は昨年3月以来4回目。新野東の市勝北支所で開かれた日本原演習場対策委員会で、オンライン出席した防衛局職員が概要を説明した。
 訓練を行うのは海兵第171航空支援師団中隊で、航空部隊の地上支援などにあたる部隊。車両は50台程度参加する。6日に陸路で演習場入りし、7日から18日まで一般訓練(パトロール訓練、車両機動演習、障害物設置訓練)。8日から10日は射撃訓練、12と13日にヘリパッド敷設訓練を行う。14日から17日はヘリが飛来して着陸と給油訓練。ヘリの機種について同局は「オスプレイの飛来があるとは聞いていない」としている。
 訓練にあたっては感染防止対策を徹底するとし、米軍は訓練実施前のマスク着用、衛生管理、健康観察を行い、感染やその疑いのない隊員を参加させ、体調不良者は基地に送還する。防衛局も「万全の態勢をとる」とし、米軍に対して参加隊員の事前のPCR検査と訓練期間中の日々の訓練前の検温、医療担当者による健康観察などの徹底を申し入れているとした。
 期間中、米軍は駐屯地内のグラウンドにテントを張って宿営。防衛局は駐屯地内に現地連絡所を設置し、24時間態勢で米軍などとの連絡調整をするほか、訓練時間は車両2台で演習場外周を巡回する。隊員は演習場内にとどまり、地域の人との交流などの予定はない。
 この日の会合には周辺地区の住民代表と市議らによる委員、谷口圭三市長ら約20人が出席。岩国基地内で感染者が多数発生していることを受け、委員から「時期を変えることはできないのか」「何かあった場合には公表などを徹底してほしい」といった意見が出された。▽基地内での感染対策を引き続き徹底するよう米軍に求める▽訓練参加者の感染確認の徹底▽演習場内での感染者が発生した場合の適切な対応―などの条件を付けて訓練実施を承認した。
 これに先立って奈義町でも開かれた。町として、感染防止対策の徹底を求める要請書を防衛局に提出するとしている。


米軍単独訓練の概要が示された津山市の委員会


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