障害者児・障害者(障害児・者)とその保護者たちが集まる「当事者交流会」が25日、岡山県津山市大谷の市障害者福祉センター神南備園で開かれ、約50人が催しを楽しみながら親睦を深めた。
「津山地域自立支援協議会」の中の「当事者部会」が主催。コロナ禍を除いて2007年から続く恒例行事で思い出作りのほかに、同じ事情を抱える障害児・者家族たちの情報交換の場にもなっている。
この日は津山市のボランティア団体・おもちゃ図書館による大型紙芝居を使った読み聞かせの後、縁日を模したイベントを開催。わたがしやかき氷といった出店、射的、お菓子釣りなどのゲームコーナーが並び、みな笑顔で和気あいあいと和やかな時間を過ごしていた。
勝央町平の鎌田柚綺さん(8)=誕生寺支援学校3年=は「本当のお祭りみたいで楽しい」とにっこり。母親の真紀さん(27)は「子どもを通じて、同じ思いを持つ親御さんと知り合えたのはうれしい。相談し合い、悩みを共有して助け合っていけるように交流の輪が広がれば」と話していた。
津山地域自立支援協議会は、津山地域(津山市、鏡野、美咲、久米南町)に住む重症心身障害児・者らの生活を支援し、安心して暮らせる地域づくりを目指そうと06年に設立。相談支援体制の強化や福祉サービスの向上といった活動に取り組んでいる。