岡山県津山市の清瀧寺で19日、仏壇仏具のお焚(た)き上げ法要が営まれ、高々と上がった護摩焚きの炎とともに、代々受け継がれてきた品々が供養された。
檀信徒ら約80人が参列。滋澤弘典住職(59)と父親の法務を手伝う次女の舞蓉さん(24)が経を唱えた後、護摩壇に火がつけられた。勢いよく燃え上がる中、持ち込まれた位はいや仏壇のほか、神札、人形なども次々と投げ入れられていった。様子を見ていた参列者たちは目を閉じ、静かに手を合わせていた。
最後に滋澤住職は「今私たちが存在しているのは遠い祖先とのつながりがあるおかげ。縁に感謝し、仏と祖先を敬う気持ちを忘れずに」と教えを説いた。
お守りを供養したという津山市の竹内秀子さん(61)は「1年の間、家族が無事で過ごせたのも先祖の御霊が守ってくれたおかげと思う。来年も良い一年となるように拝んだ」と話した。
津山市の仏具店・法林堂の協賛で毎年行っている。