蒜山高原に初夏を告げるジャージー牛の放牧が26日、岡山県真庭市蒜山中福田の観光施設・ひるぜんジャージーランドで始まった。高原を象徴する情景として観光客の目を楽しませている。
初日は、蒜山酪農農業協同組合の育成牧場で育てられている1歳の雌牛9頭が、上蒜山を背景にした牧草地に放たれた。はじめは落ち着かない様子だったが次第に慣れ、斜面を元気に駆け回ったり、青草をはんだりしてのびのびと過ごしていた。
いずれも秋に出産を控えており、放牧はお産に向けた体力づくりなどが目的。11月上旬まで牛を入れ替えながら行われる。
同組合の中村貢易生産課長は「牛たちもこの日を待ち望んでいたはず。多くの観光客に訪れてもらい、蒜山の広大な自然の中での放牧の風景を楽しんでほしい」と話している。