津山市内の県立4高校が連携して地域課題の解決策を探る講座「地域創生学」が28日、5日間の日程で始まった。生徒たちがフィールドワークなどを通じて設定テーマである「暮らしがいのある『まち』」を実現するための方策を考え、市に提言する。
津山商業、津山工業、津山東、津山の2、3年生34人が受講。「産業」「観光」「医療・福祉」「教育・人材育成」の4分野に分かれて2日間で関連施設、企業などを取材し、まとめた内容や考察を8月3日に市の職員らに向けて発表する。
初日は、大正大学地域創生学部の浦崎太郎教授が「高校生に地域で挑戦してほしいこと」と題して講演。アナウンスが得意な学生と文化芸術分野に関心がある学生が島根県で石見神楽の音声ガイドの製作に積極的に取り組んだり、空き家問題に興味があった高校生が大学入学後に精力的に研究したりした事例を紹介し、「一人ひとりの個性は地方創生につながる。4校連携講座は、進みたい道を見つけ、持ち味を磨くチャンス」と語った。
津山東高2年生の山際叶人さん(16)は「地域に繰り出して共感できる人と関わり、得たものをどう生かしていけるかを考えたい」と話した。
同講座は今年で5年目。課題を見つけ、解決に向けて行動する力をもった人材の育成や高校間の交流の促進を目的に開いている。
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講師の浦崎教授の話を聞く受講生徒たち
高校生「地域創生学」講座開講 政策提言目指す