地域の課題を解決する人材の育成に向け、津山工業高校工業化学科の3年生8人が12日、岡山県津山市下横野地区で竹林の整備を行った。資源として竹の有効活用も図る。
過疎・高齢化などで人の手が届きにくくなった竹林は、土砂災害の原因になるなど全国的な問題になっている。こうした課題に取り組む「地域の核」になる人材を育てようと、同科では2015年度から授業で市内の竹林の整備を行っている。
生徒たちはのこぎりを使って竹を伐採。「竹林の見栄えも良くなるし、竹の繁殖に困っている人の力になれてうれしい」と話し、作業に励んでいた。
切り出した竹は学校に持ち帰り、課題研究で活用。竹灯籠(とうろう)にするほか、猫砂として利用できる消臭剤の開発、家具にも加工できる竹を貼り合わせた平らな板の作製などに利用する。
竹林整備は本年度5回実施する予定で、併せて休耕田の草刈りにも取り組む。