「地域と高校生の探究・協働交流フォーラム2024」(美作県民局など主催)が17日、岡山県津山市の中央公民館で開かれた。県北の高校生たちとさまざまな職種の大人たちが話し合いながら、地域創生への糸口を探った。
津山、美作市の高校に通う生徒、専門学校や大学生15人と、同県民局管内で活動する住民団体や企業の社員、個人事業主、行政職員ら24人が参加した。
初めに高校生や高校の卒業生たちが、過去に地域住民らと共同してあたった活動を報告。津山市中心部商店街への誘客を図ったグルメイベント「うまいもん商店街」や、加茂町知和のNPO法人・スマイル・ちわの村づくり事業に参加するといった取り組みが紹介され、「人とのつながりの大切さを学び、地域を守っていく思いが芽生えた。経験が自分の将来を決めるのなどに役立った」と語った。
続いて参加者それぞれが、地域の活性化に向けて考えた企画などを提案。「親睦を図るキャンプ」「子どもと高齢者をつなげる料理教室」「休耕田を活用した農業体験」といったアイデアが出てくる中で、実践に向けて具体的なアドバイスを受けたり、意見を述べたりしていた。
うまいもん商店街の企画に3年連続で参加した津山東高校3年・金平小梅さん(18)は「大人の支援があって大きなイベントも実現できたと感謝している。地元の人と関わることで自分のできることが広がっていくことを実感した」と話していた。