真庭高校食農生産科の生徒が育てた野菜の苗や花株などを販売する「アグリマーケット」が23日、岡山県真庭市落合垂水の同校北実習地で開かれ、買い物する市民らでにぎわった。
統合前の同校久世校地生物生産科の実習の取り組みを引き継いで毎年開催。住民との交流を図り、生産物の販売と流通に対する理解を深める狙い。この日は2年生26人が昨年度に植え付けを行ったフルーツパプリカ「ぱぷ丸」やナス、トマト、バジルといった苗のほか、今年初出品となる大ぶりで真っ赤な実をつけたイチゴ株、マリーゴールドの花株、葉物野菜など約40品目が会場に並んだ。
生徒は来場者を案内し、購入を希望する商品を手に取ってレジまで運ぶなど役割を分担して丁寧に応対。訪れた人たちはお目当ての品を見つけて購入し、うれしそうだった。
毎年来ているという同市下方の奥山早苗さん(73)は「生徒が栽培した苗は品質が良く、家の畑でもよく育つし、おいしい実をつける。大切に育てられているのがよくわかる」。濵本愛弥華さん(16)は「育てるのに苦労したが、楽しんで購入している人たちの姿を見て、頑張ってよかったと感じている。とてもうれしい」と笑顔で話していた。
