市内の施設を教育目的で利用した場合、費用の一部を助成する「津山の魅力再発見!教育旅行振興事業」を利用して、高梁市の小学校3校の6年と引率教諭らが2日、合同修学旅行で西今町の作州絣工芸館と大谷の津山まなびの鉄道館に訪れた。助成制度を利用した団体は今回が初めて。
高梁市の松原小学校、福地小学校、玉川小学は、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、当初の目的場所を変更。県内で旅行することを決めた。子どもたちが普段できない体験や見学を通して、県内の伝統産業や文化に触れてもらおうと津山や鏡野などを選んだ。
作州絣工芸館では各校の児童合わせて11人が、作州絣保存会のメンバーからのアドバイスを受けながら機織り体験をした。黄色や水色などのカラフルな糸をまいた杼(ひ)を卓上機の縦糸にくぐらせ、くしを使って〝トントン〟と織りこんで正方形のコースターを完成させた。
福地小の平松大始くんは「細かい作業が多く手順を間違えるといけないのが大変だったけど、体験を通して自分を知らないことが知れて楽しかった」と話した。津山まなびの鉄道館では、旧津山扇形機関車庫や転車台などを見学した。
助成制度は同事業の事務局である観光協会が市外の学校や保育園などを対象に行っている。指定19施設のうち2カ所以上回る5人以上の団体に、1人あたり1000円(1団体10万円が上限)を助成する。津山の魅力を知ってもらうのが狙い。12月27日まで(予算が無くなり次第終了)
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体験学習を行う児童たち
高梁市の小学校 作州絣体験
- 2020年10月5日
- 教育・保育・学校