津山を代表する伝統工芸品・横野和紙について学んでいる高田小学校5年生19人は21日、上横野の上田手漉和紙工場で原料のミツマタを洗う「川ざらし」を体験し、良質な手漉(す)き和紙を作るのに大切な工程を知った。
この日の最低気温は氷点下1・4度で水温は0・4度まで下がった。雪が降る中、子どもたちは2人ずつ順番に、横野川にある「さらし場」の中へ。7代目・上田康正さん(56)の指導を受けながら、一晩清水に漬けこんで柔らかくなったミツマタを持ち、表面についた不純物を丁寧に落としていった。
小林琴子さん(11)は「手足の感覚がわからなくなるほど水が冷たかった。和紙職人の大変さがよくわかる。それでも頑張って続けているのはすごいと感じた」と話した。
同校では県重要無形文化財保持者の和紙職人・上田繁男さん(79)らの指導を受けながら、児童が材料のトロロアオイを育てたり、紙漉きに挑戦したりする授業も行われている。
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雪が降る中、川ざらしを体験する5年生
高田小児童川ざらし体験
- 2022年1月22日
- 教育・保育・学校