食糧難に苦しむ国に米を贈る「アジア・アフリカ支援米事業」に取り組んでいる高野小学校(高野本郷)で29日、マリ共和国に米を送る贈呈式が開かれ、児童が育てた616㌔を企画団体に引き継いだ。12月ごろにNGO団体を通じて現地に届けられる予定。
同校の近くの実習田で田植えや稲刈りを行った5年生58人と教員らが出席。木多翔大君と井上朱里さんは「私たちが作ったお米で、食糧不足に苦しむ人たちを救うことが出来たらうれしい。たくさん食べてほしい」とあいさつ。児童の似顔絵や「たくさん食べてほしい」などとメッセージが添えられた米袋を受け取った「食とみどり・水を守る岡山県労農会議」の中丘寛成央さんは「しっかり届けます」と述べた。
下山瑞葵さんは「活動を通して、自分たちの生活が当たり前では無いことを学んだ。恵まれた環境で暮らせることに感謝します」と話した。
同校が支援米事業に取り組むのは今年で23年目。自然体験学習などを推進する市の「My Townつやま活用事業」の一環として実施している。
高野小学校、マリ共和国に米を送る贈呈式
- 2020年11月6日
- 教育・保育・学校