食糧難に苦しむ「アジア・アフリカ支援米活動」に取り組む高野小学校(高野本郷)の2、5年生約150人が15日、同校近くの実習田で稲の刈り取り作業に励んだ。収穫した米はアフリカのマリ共和国に送る。
5月に児童が田植えをした田んぼ(日笠栄さん所有、約15?)はキヌヒカリの稲穂が一面、黄金色に実った。児童たちは、株のつかみ方や鎌の刃の当て方を教わった後、労農会議のメンバーらと一緒に作業開始。最初は慣れない手つきだったものの、次第に「ザクッ、ザクッ」と軽快な音を立てて刈り取れるようになった。稲は丁寧にひもで束ね、はぜにかけた。
10月下旬に米の贈呈式を行う予定。同校での支援米活動は約30年行っている。2年の香山希美さんは「普段鎌を使わないから扱いが難しかったけど楽しかった」。森安奏恵さんは「調度良い長さに刈るのが難しかった。おいしいお米を困っている人たちに食べてもらいたい」と話した。
P
稲を刈り取る高野小の児童たち
高野小学校マリへ稲刈り