津山市スポーツ協会会長
髙原清隆
「まちづくりの根幹はひとづくり。競技力向上を目指すだけでなく、健康長寿や青少年健全育成に貢献し、スポーツの力で津山を元気にしたい」。市内28種目団体が加盟する組織を束ねる。
柔道家で5段の実力。小学生の頃に道場に通い始め、津山高校では中国大会出場に導いた。市役所に就職後は地域の子どもを指導し、津山柔道連盟に所属。2012年に会長となり、市スポーツ協会では13年から副会長を務めてきた。
振り返れば、05年の「晴れの国おかやま国体」が懐かしい。柔道や剣道は市内が会場となり、同連盟の会員として準備から携わった。市外から多くの人が訪れ、地域住民も民泊などで迎え入れ、市内全体が盛り上がったという。「成功に終わった。その時にスポーツがどれほど力をもつのかを感じた」。
現在直面しているのは、少子高齢化による競技人口の減少、それに伴うスポーツ振興の危機。各競技大会の開催がままならないコロナ禍が追い打ちをかけている。「このままでは競技力どころか体力さえも衰える。会員たちで最善策を見つけ、収束後に巻き返したい」と意気込む。
自身の体力維持のために4?のジョギングを週3回こなし、日本人プロサッカー選手のルーティンに習って運動前のヨガも続けている。「継続は力なり」がモットーだ。
長男は岡山市南区に、次男は奈良県内に居を構え、東新町の自宅に妻と父親の3人暮らし。70歳。