「十三参り」として知られる虚空蔵大会式が24日、岡山県津山市東田辺の黒澤山・萬福寺で始まり、ご利益を求めて朝から大勢の参拝者が続いた。
家族連れらが露店の並ぶ境内を抜け、石段を上がって本堂で祈願。俵や小判、蔵の鍵など七福が付いた福笹(ざさ)を買い求めたり、願いがかなうと翌年2倍にして返す「福銭」を借りたりしていた。同寺密教婦人会による甘酒の接待も好評だった。
家族4人で十三参りに来て、福笹を買い求めていた大崎小5年の難波孝太君は「立派な大人になれるようお願いした。来年はお礼参りに来たい」と話していた。
同寺は金剛證寺(三重)、圓蔵寺(福島)と並ぶ日本三所の福地。「虚空蔵さん」と親しまれている会式は毎年、数え年13歳の厄払い、大人に仲間入りした自覚を促すほか、商売繁盛や進学成就などにご利益があるとされる。