6月定例県議会の一般質問で、山本雅彦議員(自民、津山市・苫田郡・勝田郡)=写真=は、JRローカル線の利用促進、老人クラブの補助金見直しなどについて当局をただした。主な質疑は次の通り。
山本県議 JR西日本が4月に公表した線区別の収支率で、因美線は県内で芸備線に次いで悪く、地域に危機感が広がっている。今夏、山陰線を走る観光列車が津山駅まで乗り入れるが、利用促進を図る方策を検討してほしい。近年、サイクルトレインの導入が全国の地方沿線で相次ぎ、通勤・通学客以外の利用促進が図られている。鉄道各社には新たな投資が不要で、自転車利用者を取り込めるが、県内路線への導入を提案してほしい。
市町村の老人クラブ連合会に対する補助金は、2014年度から会員一人につき160円から100円に減額しているが、せめて以前の水準に戻す必要があるのでは。
池永県民生活部長 因美線は県としても利用促進の取り組みを強化する必要があると考える。人気のある観光列車は地域外から誘致を促進するとともに、地域住民の鉄道への関心も高めることから、こうした取り組みも含め、鳥取県や沿線市町と知恵を出し合い、一層の利用促進に努めたい。サイクルトレインは現在、県内では井原鉄道やJR西日本の観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」で自転車をそのまま持ち込むことが可能。他路線への導入には、車内の安全確保など個別に検討する必要があるが、観光客の誘致、鉄道の駅と接続する二次交通を補完する移動手段としても有効と考えられ、機会をとらえJRへ提案したい。
西嶋保健福祉部長
老人クラブ連合会への補助金は、自主的に事務局の設置運営に努めるとされていることなどを踏まえ、組織の自立化を図る観点から見直した。元に戻すことは考えていないが、この補助金以外にも単位老人クラブへの活動費を助成しており、引き続き幅広い活動ができるよう支援に努めたい。
6月定例県議会の一般質問 山本雅彦議員 JRローカル線の利用促進、老人クラブの補助金見直しなどについて
- 2022年7月30日
- 総合