ブックセンターコスモ津山店=岡山県津山市=のレガシーを引き継ぎたい―。人気ロックバンドB’zファンから惜しまれつつ先月閉店した同店の名物だったB’zの特注看板が移設され24日、B’zのボーカリストで津山市出身の稲葉浩志さんゆかりのグッズを集めた津山市上之町の交流サロン「178津山ファンクラブルーム」の駐車場にお目見えした。
新作が出るたびに交換されていたプロモーション用の大看板は記念撮影スポットしてファンの間で人気を集め、稲葉さんの実家が近くにあることと相まって、市内の〝聖地〟の一つになっていた。
看板は縦2メートル、横4メートルで、B’zの「LIVE-GYM2019 Whole Lotta NEW LOVE」と、稲葉さんとスティーヴィー・サラスとの共作「Maximum Huavo」の2枚。
看板とともに引き継いだ色紙やポスター類約30点は、「178津山ファンクラブルーム」と、近隣の姉妹施設の「美都津山庵」で展示される。
「178津山ファンクラブルーム」は25日から、夜間は1組限定(1〜4人)の宿泊施設「リストワールホテル津山」として運営。今年3月末にオープンした美都津山庵はコロナ禍のため中止していた宿泊業務を25日から開始する。
披露会が同日、現地であり、町内会長らが出席して祝った。
両施設を運営し、看板などB’z関連グッズをブックセンターコスモ津山店から引き継いだまちづくり団体の津山街デザイン研究所の山本昇所長(61)は「唯一無二のスーパースター稲葉さんを育てた津山、歴史かおる文化のまち津山を一人でも多くの人に経験してもらうきっかけになれば」と話している。