2年連続赤字 第三セクター・津山街づくり会社 定時株主総会で決算報告/岡山・津山市  

経済・産業 アルネ津山で開かれた定時株主総会=岡山県津山市で
アルネ津山で開かれた定時株主総会=岡山県津山市で
         

 アルネ津山を管理運営する第三セクター・津山街づくり会社(菅田茂代表)は28日、第30回「定時株主総会」を開き、2024年3月期決算を報告した。営業損益については、損失2178万円(前期損失2074万円)で、当期純損失が1537万円(前期純損失818万円)。昨年に続き赤字となった。

 オープン2年目を迎えたサテライトオフィス「COTOYADO」や、4階レストラン「城見亭」などの集客により、23年4月1日から24年3月31日まで駐車場の利用者を含めた来客数は171万9558人で、前期より2%増加した。売上高は前期比1%増の3億7360万円となったが、販売費と一般管理費も前期より1%増加し、3億9536万円に。水光熱費が3%減ったものの、管理組合負担金と支払手数料が増えた結果、損益に影響した。商業施設の売り上げについては、天満屋はほぼ前期並みの数値を確保したが専門店が前期より6%減少。全体で2%下回った。

 指定管理者として運営している公共施設は、新型コロナウイルスの影響による施設の閉鎖やイベントの中止・見送りがなかったため、ベルフォーレ津山の来館者数は前期比33%増、市立文化展示ホールは7%増加。地域交流センターの利用者数も16%増となっているが、いずれもコロナ禍以前の水準に回復していない。

 同社は、イベントを開催するなどしてアルネ津山3階の空きスペースを有効活用していくほか、天満屋、天満屋ストアと連携してテナント誘致を図り、増客と売上高の向上につなげていくとしている。


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