岡山県北唯一の地域がん診療連携拠点病院・津山中央病院(同県津山市川崎)は1日、県北で初となる「緩和ケア病棟」を開設した。個室14床を設け、患者の苦痛を専門的に和らげ、心身や家族へのサポートなど総合的なケアを提供する。
本館北側の別館3階に開設。全室個室で、トイレや洗面台、テレビ、ソファベッドなどがあり、うち8室はシャワーや簡易冷蔵庫を備える。スタッフステーションや家族キッチン、付き添いの人が宿泊できる家族室、デイルームなども整備した。
専門の医師や看護師、薬剤師らのチームで対応。病棟理念を「患者さんの思いを尊重し、その人らしく穏やかに過ごせるようにやさしく寄り添う」とし、個々の状態や希望に合わせ、痛みの管理、症状の緩和、心理的なサポート、家族への支援などを行う。また地域の医療機関や介護施設などと連携し、継続的な緩和ケアを提供していく。
開設式が同病棟であり、林同輔院長が「待ち望まれていた病棟であり、県北の患者たちに福音を届けたい」とあいさつ。テープカットをして祝った。