マルイ・エンゲージメントキャピタルが運営するジバプラットフォーム主催の「SDGsMeeting 津山のまちづくり」が3日、岡山県津山市の土岐家財団記念館で開かれ、市内中学校に通う生徒が、大人たちの前で津山市の持続可能な社会の実現について意見を述べるなどした。
イベントは歴史や教育などさまざまな切り口から市の未来について考える会で、年に6回開催している。「特別編」として津山中学校生徒会が中心となって準備した今回、市議や地域住民ら24人、中学生12人が参加した。発表では第45回「少年の主張岡山県大会」で優良賞に輝いた同校の佐藤駿君(14)が登壇。「環境」「景観」「健康」の3つを「3K」と称して「3Kから考えるインクルーシブなまちづくり」について話した。
環境について佐藤君は、遠方から登校してくる同級生たちの姿を見て、バスや電車を待つ時間を有効活用できるように津山駅周辺の環境を整えることを提案。「自習に励んだり運動したり、学生や地元の子どもたちも自由に使える憩いの場が必要」と指摘し、「まちづくりはみんなの生活の場など身近で小さなことから整えるのが大切」と強調した。街の様子をしっかりと観察して述べた鋭い意見をみな称賛した。
このほか「津山市を良くするために」を主題に改善点など参加者たちはそれぞれの視点で率直な意見を述べ、話し合った。二宮の小島一三さん(92)は「しっかりとした考えを持った子どもたちが育っていることが素晴らしい。未来に希望が持てる」。佐藤君は「自分の熱い思いを伝えられる貴重な体験ができてうれしい。この経験を大切にし、大人なったら地元に貢献できる人になりたい」と話していた。