岡山県津山地域のソーシャルビジネス(SB)を考え・学び・行動するセミナー「ソーシャルビジネスDays」(レプタイル主催、つやま産業支援センター共催)がこのほど、同市二階町のINN―SECTで2日の日程で始まった。初日はSBの「歴史」と「いま」を学んだ。
約30人が参加。津山市未来戦略ディレクターでオーフス大客員教授の松野弘さんと、ボーダレスジャパン(BJ)・ボーダレスアカデミー事業代表の半澤節さんが講師を務めた。
松野さんはSBを「社会的課題を解決するためにビジネス手法を用いて取り組むもの」と定義。「ある種のビジネス革命。いままでの企業は利益の極大化を目指していたが、これからは社会的利益と経済的利益のバランスが大切になる」と語った。
半澤さんはBJについて説明。社会起業家のプラットフォームとして次々とSBを生み出しており、現在は13カ国で48のSBを展開。年間の総売り上げは75億円。「非効率も含めて社会を再構築することが大切」と指摘した。「ボーダレスは、ビジネスという手段で社会の課題を、みんなの希望に変えていく」と語った。
第2部のパネルディスカッションではNPO法人英田上山棚田団理事・梅谷真慈氏、NPO法人manabo―de理事長・森年雅子氏、グリーンリビング取締役社長・福田大新氏がパネリストを務め、それぞれが直面している社会的課題やビジネスに転換する仕組みなどについて意見を交わした。
21日はソーシャルビジネス・アイデアソンを実施。津山市の地域課題解決をテーマに、チームで解決策を出し合う。この日のみの参加可能。
問い合わせ、申し込みは、レプタイル(TEL:0868-35-2405)。