津山高専公開講座「天体観測会2025」が7日、沼の同校で開かれ、市内外の小中学生と保護者23組が手製の望遠鏡で星や月を眺め、夏の夜空に思いを馳せた。
自然科学に興味をもってもらおうと長年続けている企画で、コロナ禍が明けて昨年度から再開。夏期と秋期に開催する予定で今回は小学3年生から中学生3年生までの親子連れらが参加し、総合理工学科先進科学系・谷口圭輔准教授(44)が指導し、天文学部の部員が助手を務めた。
始めに子どもたちは市販されている簡易的な望遠鏡の製作に挑戦。説明書を読んで、親や学生らに手伝ってもらいながら部品を組み立てて完成させ、気持ちを弾ませながら屋上へ。仕上げた望遠鏡を空へ向けて「すごいはっきり見える」などと声をあげながら、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブで構成する「夏の大三角」や月の細部などを観賞した。
さらにこの日は国際宇宙ステーションが津山市の上空を通過する日で、午後9時15分ごろから数分間、西から東の空へと移動する姿を発見し、歓声を上げて喜んだ。
月の姿をはっきりみたいと思って参加したという南小4年・矢山勝之進君(9)は「穴が開いていてチーズみたいな形をしていておもしろかった。普段見ることができない部分が見えて楽しい。今度は土星を見てみたい」と話していた。

