新型コロナウイルスの感染を防ぐため、高齢者の介護施設で家族との面会制限(中止)が続くなか、老人保健施設・のぞみ苑=岡山県津山市=がタブレット端末を利用した「オンライン面会」を開始し、入所者や家族から喜ばれている。
同苑では2月末から面会を制限、3月から禁止している。2カ月以上制限が続くなか、家族から「会いたい」「声が聞きたい」「どんな様子か知りたい」といった要望が寄せられていた。
オンライン面会は今月1日から始めた。受付にタブレットが備えてあり、入所者とつなげられるほか、個人のスマホからも利用できる。無料通信アプリを使っており、相手の顔を見ながら会話できる。入所者は職員の補助で「面会」するため、機器の操作の必要はない。
「本当に喜んでいただいている。そんな姿が私どももうれしい」と寺坂公志事務長。「導入費用は基本的にタブレット端末の代金のみで、その価値は大きい。他の施設にもお勧めしたい」。
写真
のぞみ苑でオンライン面会する入所者の家族
のぞみ苑、タブレット端末を利用した「オンライン面会」を開始/岡山・津山市
- 2020年5月14日
- 医療・福祉