伊原木隆太知事と美作県民局管内の首長によるトップミーティングが11日、ザ・シロヤマテラス津山別邸=岡山県津山市=で開かれ、新型コロナウイルス対策などをテーマに意見を交わした。
岡山県美作市を除く9市町村が出席し、谷口圭三津山市長は「4月にコロナ感染者が確認された際、SNSで誤った情報が拡散したが、初動的に住民に正しい情報提供をする体制づくりを」、青野高陽美咲町長も「津山の感染者への誹謗(ひぼう)中傷には驚いた。感染した人が地域で住み続けられるようにせねばならない」、奥正親奈義町長は「県北でも軽症、無症状者が療養するホテルを確保してほしい」と要望。
これに対して伊原木知事と担当部長は「クラスター対策を含め、公衆衛生上必要な情報については事前に提供していきたい」「誹謗中傷はあってはならず、引っ越しせざるを得なかった話も複数聞いた。無用に恐れ過ぎないことが重要で継続的に啓発に取り組む」「医療崩壊を防ぐためにもホテル確保についてはしっかり検討したい」などと述べた。
また山崎親男鏡野町長は「コロナ禍で都市部からの移住が見込め、農林業への就業が選択肢になるはず。技術を短期に習得できる施設が必要では」との意見。
知事らは「移住を期待し、自然を感じながら落ち着いた暮らしができることをアピールしていく」「移住支援ではウェブ上での就業相談会を開催。林業技術については勝央町に研修施設を整備中で新年度から就業支援に活用したい」と答えた。
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意見を交わす伊原木知事(左)と市町村長
伊原木隆太知事と美作県民局管内の首長によるトップミーティング、新型コロナウイルス対策などをテーマに意見交換/岡山県
- 2020年8月12日
- 行政・公共