美作大学・同短期大学部(北園町)で26日、地域住民らが栽培した農作物を学生に配布する恒例の「無料野菜スタンド」が行われ、美咲町役場の職員が提供した物が初めて並んだ。今後も町の協力を得る。
同大が4月に町に依頼。精米、玄米約700㌔分のほか、タマネギ、ダイコン、ホウレンソウ、キャベツといった野菜を町の職員が構内の中庭に置いたテーブルに並べ、授業を終えた学生が次々と受け取りに来た。
青野高陽町長も訪れ、「コロナ禍の中で辛い時期を過ごしていることと思う。食べて元気を出し、難局を乗り切ってほしい」と学生に伝えた。
ダイコンなどをもらった社会福祉学科1年生の寺岡珠利さん(18)はバイト先を見つけるのに苦労しているといい、「生活は楽ではない。市外の人まで多くのコメや野菜を持って来てくれてありがたい」と話した。
今後は町民にも提供を呼びかけ、担当の学生や職員が取りに行ける場所を町内に設けることを検討する。
無料野菜スタンドは、同大では2010年に始まり、年間50回ほど実施。津山高専も取り組んでいる。
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美咲町職員が提供した野菜などを受け取る学生
住民栽培の野菜 学生に提供
- 2021年5月27日
- 教育・保育・学校