岡山県津山市の佐良山住民自治協議会(川端恵美子会長)は、平福、一方にある津山市文化財「煙硝蔵跡」を広く住民らに知ってもらおうと、道標と案内板を設置した。
地域に残る歴史や文化を大切に守り、伝えていこうと同協議会の年間事業の中で、歴史部会(金島征彦部会長)を中心に検討。蔵跡は三つありそれぞれに道標を、1号入り口わきに案内板を取り付けた。
煙硝蔵は、火薬の保管庫として森藩時代に山北(現北小学校)に整備されていたが、人家が増え、危険性があるとして、1695(元禄8)年に皿村に移された。松平藩となったのちも使用され続け、幕末には原因不明の大爆発で人夫3人が死亡している。
1号は石室の大きさが19.5メートルと2.3メートルで、入り口が2カ所。2号は11.8メートルと1.9メートル。3号は15メートルと2.1メートル。2、3号の入り口は1カ所。3号の入り口は土砂が崩れ、半分ほど埋まった状態になっている。
川端会長は「地域のウォーキングなどで健康増進を図りながら、歴史も学べるよう整備した。地域には200近くの古墳があり、煙硝蔵をきっかけに古墳に親しみ、地域の文化財を大切にする心を育てたい」としている。
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1号蔵跡前に設置した案内板
佐良山住民自治協議会、「煙硝蔵跡」の道標と案内板を設置/岡山・津山市
- 2020年5月13日
- 歴史・文化