佐良山住民自治協議会(岡山県津山市) 冊子『地域に残る小さな歴史』シリーズの第5弾「福田編」を発行

歴史・文化 『地域に残る小さな歴史”福田”』を手にする編集委員ら
『地域に残る小さな歴史”福田”』を手にする編集委員ら
         

 佐良山住民自治協議会(川端恵美子会長)は、冊子『地域に残る小さな歴史』シリーズの第5弾「福田編」を発行した。地域の史跡や遺構などをくまなく調査してまとめている。
 福田村は1889(明治22)年に久米南条群の9村と合併して佐良山村に。1941(昭和16)年に津山市に編入された。2021年現在の人口は149戸314人。
 5部構成で、史跡・伝承編では「荒神さま」や「愛宕さま」「八幡神社跡」「棚橋啓翁碑」「丸山城跡」「地神碑」などを豊富な写真とともに解説。花曽根山には僧が犬に正体を見破られて狸(たぬき)に化け妖怪となって恐れられていた伝説が残っている。
 福田地区には全国的にも有名な佐良山古墳群があり、高野山根古墳群、若林古墳群などを収録。剣戸14号墳は地元では剣戸塚または比丘尼塚と呼ばれ、塚入口には1916(大正5)年に日蓮宗不受不施派の信者たちによって奉納された石灯籠が立っている。この中で備前から逃れてきた同派の僧1人と尼僧4人が禁教へ抗議して断食入定しており、「福田五人衆」として宗派を超えてたたえられている。
 また施設・基盤整備編では昭和時代に人気を博した「山陽ドライブイン」や「津山ドライブイン」、水車跡、橋、井堰(せき)、JR津山線の橋梁や踏切などを収めている。
 編集委員で同協議会歴史部会の金島征彦さん(80)=中島=は「一番の自慢は古墳。地域の古老もよく知っており、今回の調査で日の目を見たものもある。また津山往来の要衝でもあり、豊かな歴史の宝庫」。協力者の髙畑弘之さん(83)=平福=は「ぜひ若い人たちに読んでいただき、後世に伝えてほしい」と話している。
 本書はA4判、73㌻。津山市地域づくり応援事業補助金を活用して発行。1500円で販売している。
 問い合わせは、佐良山公民館(☎0868-28-2543)。


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