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作州城東屋敷「坤輿図識(こんよずしき)」講演会

歴史・文化 「坤輿図識(こんよずしき)」講演会
         

 江戸時代後期に世界地理書「坤輿図識(こんよずしき)」を刊行した津山藩医・箕作阮甫の養子・省吾(1821〜47)、その長男・麟祥(1846〜97)をテーマにした講演会(坤輿図識顕彰会主催)が28日、岡山県津山市中之町の作州城東屋敷で開かれ、市民ら20人が興味津々に聞き入った。
 地域おこし協力隊の土山浩司さん(61)が講師を務め、26歳で亡くなった省吾が結核を患いながら2年で当時のベストセラー地理書を執筆できた背景について「養父の阮甫が幕府蕃書和解御用に務め、出島のオランダ商館長が提出する欧州の動向を記した風説書の写しを見ることで最新の世界情勢を知り得た」と説明。省吾の労に報いようと阮甫が刊行に尽力し、世界の偉人略伝を補完した「坤輿図識補」にもふれた。
 麟祥については、阮甫のはからいにより蕃書調書で蘭学、ジョン万次郎から英語を学び、福澤諭吉らと英文外交文書の翻訳に従事した業績をクローズアップ。
 「旧幕臣として明治政府の官吏となりながら自由民権運動を後押しする文書などを訳出し、日本の近代的倫理の確立に貢献した。諭吉のように訳業に加え自らの論考を公表していたら啓蒙思想家として名を残したろうが、潔いまでに翻訳家を貫いた」と強調した。

箕作省吾や麟祥について聞く参加者


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