岡山県内の優秀な青年農業者に贈る「矢野賞」(公益財団法人矢野恒太記念会主催)の本年度受賞者3人が発表され、県北からは真庭市上水田の佐藤裕司さん(37)が選ばれた。
佐藤さんは、東京農業大学短期大学部生物生産技術学科を経て2006年、実家が営む佐藤園芸の後継者として就農。それまで中心だった市場出荷の花壇苗生産、野菜苗の契約出荷を新たに取り入れて経営規模を拡大。野菜苗は、地元ホームセンターや直売所への販売を主力とし、品目ごとに土を自家配合して高品質を維持している。
さらに福祉作業所への業務委託により、障害者の自立支援に協力。青年農業者クラブ活動の活性化にも尽力している。
「これまで14年間、地域に密着し、農業や福祉関係の皆さんと連携した取り組みが評価されたと思う。今年は結婚し、これから妻と協力してネット販売などによる販路拡大も模索していきたい」と話した。
同賞は農業青年の育成に尽力した第一生命保険創立者・矢野恒太氏(岡山市出身)の功績顕彰のため1954年創設され、67回目。贈呈式はコロナ禍のため次年度に延期された。
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佐藤裕司さん
優秀な青年農業者に贈る矢野賞、真庭市の佐藤裕司さん選ばれる
- 2020年10月31日
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