岡山県津山市出身の和太鼓奏者・坂本雅幸さん(39)の太鼓&トークショー(久米文化協会など主催)が24日、久米公民館ホール=岡山県津山市=で開かれ、太鼓芸能集団「鼓童」の元メンバーで日本を代表する和太鼓のトッププレーヤーのトークと迫力の演奏、ワークショップを約200人が楽しんだ。
「僕は地元の秀実小、久米中卒です。ただいまという感じ。中学生の時には、この公民館で卒業ライブをしました。地元の皆さんのおかげでここまでくることができました」とあいさつ。
自身の発案により国内楽器メーカーと共に開発した電子和太鼓「TAIKO-1」や調律桶太鼓「奏」を紹介した他、妙技を尽くした自由闊達な演奏に、観客から「すごい」の声がもれた。地域で和太鼓の演奏等で活動している久米仙人太鼓の協力で行ったワークショップでは、観客6人が坂本さんの手ほどきで和太鼓の演奏に挑戦。最後は圧巻の大太鼓の演奏で締めくくり、客席からは惜しみのない拍手が送られた。
久米文化協会自主事業・格致大学50周年記念事業として開催。楢本真弓同文化協会長(66)は「コロナで延び延びになっていたがようやく実現した。坂本さんは、ふるさと久米を思って来てくれた。素晴らしい演奏を、幅広い世代の人たちと共有できてうれしい」と話していた。