新型コロナウイルス感染拡大で生活に困っている美作大学生を支援しようと、国分寺保育園=岡山県津山市=が22日、保育士などを目指す短期大学部幼児教育学科の学生2人をアルバイトとして採用した。中村真也園長は園児と接することで実習にもなると期待する。
バイト先の休業や営業時間短縮で収入が減り、退学を検討せざるを得ない学生が全国にいるのを知り、同学科に相談。働き口が見つかっていない1年生の男女が紹介された。保育の補助や雑務をしてもらう予定だ。
22日は、中島天勢さん(18)が放課後に出勤して2時間ほど、園児約70人と鬼ごっこなどを行った。大学が休校の23日はもう一人の女子学生が朝から夕方までのシフトをこなした。
中島さんは「すぐに働こうと考えていたのに全く見つからなかった。電気、ガス代に充てようと思う。子どもと関わる中で学びも深めたい」と話した。
中村園長は「志をもって入学したはず。夢を諦めるような事態になってほしくない。大学に近くて条件が良いところと巡り合うまで続けてもらえたら」としている。
同大学が学生に実施したアンケート(回答者1036人、回答率94%)によると、14日現在、新型コロナの影響で収入が減少した人は422人いる。1年生では、回答した305人のうちの9割近い266人は、バイト先がない。
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国分寺保育園が雇い始めた幼児教育学科の中島さん=22日
国分寺保育園、短期大学部幼児教育学科の学生2人をアルバイトとして採用/岡山・津山市
- 2020年5月23日
- 教育・保育・学校