新型コロナウイルス感染拡大による臨時休園を終えて1日に開園した岡山県津山市山北の国名勝・衆楽園で、池のスイレンが見ごろを迎えた。癒やされる身近な名所の再開に、市民から喜びの声が上がった。
初夏のまぶしい陽光が降り注ぐ中、水面に純白の花々がぷかぷかと浮く涼しげな光景が広がっている。休園中の5月中旬に開花。7月上旬ごろまで楽しめる。今年は、茎がおごっていたため再開前に間引いたという。
散策する人たちは、木陰にあるベンチや中島に渡る橋などから観賞していた。
夫と友人と訪れた津山市志戸部の難波由美子さん(74)は、5月に2回来たが、門が閉まっているのを目にして残念に思ったという。この日は、ベンチに座り持参した弁当を広げた。「開くのが楽しみだった。家にいることが多かったので外での食事は最高の気分。スイレンを見ると穏やかな気持ちなります」と話した。
市観光協会は「四季を通じて散策できる野外施設として、待ちわびた人も多かったはず。再開できてほっとしている。来られる際は感染予防策をお願いしたい」としている。
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水面で純白の花を咲かせるスイレン=2日午後0時35分
国名勝・衆楽園で池のスイレンが見ごろ迎える/岡山・津山市
- 2020年6月3日
- 自然