地域商社「曲辰」新たな組織体制で再スタート

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新たな組織体制で“再スタート”を切った地域商社「曲辰」。
 前社長の突然の辞任届提出をめぐり、6月定例市議会で多くの議員が経緯などを追及したが、大株主である市側は「辞任の要請はしていない」「理由は承知していない」との答弁を繰り返した。これに、市民からは疑問や厳しい声が聞かれた。
 会見で前社長の辞任について聞かれた芦田新社長は「前任者のことは分かりかねるが、事業を推進、継続していきたい。新体制で必ず前に進めていく」と力を込めた。体制としては、マーケティング・流通、生産部門に知見を持つ人材が役員になり、「組織として強化できた」(中川農林部長)とする。
 だが、事業計画については「早急に作成する」としており、具体的な手法や方針はまだ示されていない。
 地域商社が担う期待は大きい。市民や生産者の信頼にこたえ、いかにして圏域の農業振興を実現していくのか。かじ取り役である芦田社長の手腕と組織の力が問われる。


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