津山、真庭、岡山市の美術愛好家でつくる「シャトー会」の第106回展が岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、制作者一人ひとりの創造力と個性があふれる多様な絵画や木工の意欲作に来場者たちが見入っている。7日まで。
40~80代のメンバー11人が計64点を出展。大山の雪景色、倉敷市の美観地区の景観のほか、真庭市湯原地域に生息するオオサンショウウオ・はんざき、愛らしい子どもの姿や縄文時代の土偶など、抽象画から写実的な表現の水彩画や油彩まで多彩な作品が会場にずらり。
ふすまの下張りに使われていた古新聞を施し、現在から過去まで時の流れを表した絵画「記録と記憶」、カキ殻を絵の具に混ぜて用いることでごつごつとした醍醐桜の幹を立体的に表現したミクストメディア「1000年大樹」のほか、木工では水汲みをするエチオピアの少女をモデルにした可動式のオブジェクトといったユニークな秀作もあり、訪れた人たちは足を止めて、一点一点の世界観と奥深さを堪能していた。
佐藤功代表(76)=桑上=は「柔軟な発想や色使いのセンス、タッチの違いなどをじっくりと見ながら楽しんでほしい」と話している。
