自己破産の申請を取り下げ、事業再建を目指していた多胡本家酒造場(多胡恵美代表)=岡山県津山市=は26日、民事再生手続きを岡山地裁に申し立て、受理されたと発表した。
事業の持続的な発展を可能にするには、財務内容を抜本的に改善する必要があると判断したとしている。
自己破産は3月3日に申請、16日に取り下げた。その後は、環境緑化製品製造の日本植生=津山市=、スーパーマーケットチェーンのマルイ=津山市=など市内5社の支援を受けながら営業し、再建を検討していた。
同酒造場は、1680年代に創業(1953年に法人化)。清酒「加茂五葉」などで知られる。帝国データバンク岡山支店によると、2000年には売上高約3億3000万円を計上したが、清酒消費量の低下などが響いて2億円台前半に落ち込んでいた。破産申請時の負債は約3億円。
多胡本家酒造場民事再生手続き開始/岡山・津山市
- 2020年6月27日
- 経済・産業