岡山県津山市の本光寺で、津山藩森家ゆかりの推定樹齢350年とされるギンモクセイが花期を迎え、境内に甘い香りを漂わせている。
山門をくぐった左右に2本あり、2代藩主・森長継が菩提寺として開山した際に植えられたと伝わる市天然記念物。いずれも15年ほど前に枯れかけたため、以前は約15メートルあった樹高は半分以下になっているが、先週末から枝葉の間に付けた小さな白いつぼみを日ごとにほころばせている。
北川艶香住職は「衰えていた樹勢が近年復活し、この秋はまずまずの花付き。穏やかな日和が続けばもう10日は持つでしょう」と話している。