山陰の観光列車「あめつち」が29、30日、運行開始5周年を記念してJR因美線津山―鳥取駅を走行した。29日、岡山県津山市の津山駅では、市民が来津した乗客約100人を歓迎した。
同列車が因美線を運行するのは今年で2年目。トレードマークの「紺碧(こんぺき)色」の車両(2両編成)が津山駅のホームに入ると同時に、駅員や津山市観光協会、市観光振興課の約20人が旗や横断幕を持って出迎え、鶴山桜太鼓のメンバーが力強いばちさばきを披露。降車した観光客たちはじっくり観賞した後、津山まなびの鉄道館を訪れるなどして楽しんだ。
また、JR津山線の観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」と、「あめつち」がホームに並んだ12時32〜58分の間、記念撮影をするなどしていた。鉄道ファンだという大阪府の会社員・大岩洋平さん(37)は「異なる路線の観光列車が並んでいる風景はとても見応えがある。それぞれの車体の色合いも個性があり、きれい」と話していた。
兵庫県豊岡市の駒居修二さん(64)は「昔津山市を訪れたことがあったがその時からずいぶん変わっていた。また来てゆっくり観光してみたい」と語った。
あめつちは、8月5、6日もJR因美線を運行し、津山に停車する。