岡山県、自粛要請を4フェーズの段階的な緩和する目安を決定

行政・公共
         

 岡山県は、コロナ禍に伴う社会経済活動の自粛要請について、県内の感染状況を4つのフェーズ(局面)に分けて段階的に緩和する独自の目安を決めた。現状は最も厳しい要請から2段階目とし、イベント開催の判断基準などは前倒しで緩和した。
 22日の県対策本部会議で承認され、フェーズは確認された感染者数や医療体制のひっ迫状況により、①活動自粛、②段階的な活動再開、③感染対策と活動の両立、④活動の全面再開―に分け、外出や学校、企業、商業、イベントなどの項目ごとに対策を明示。移行する場合は一律ではなく、状況に合わせて項目ごとに切り替える。
 現状段階②の要請内容は∇県境を越えた不要不急の移動を控える∇クラスター(感染者集団)発生施設への出入りを控える∇県外客が多い県有施設の休止―など。
 イベントに関しては22日から③に移行し、中止・延期を判断する規模を屋内でおおむね100人以上、屋外で同200人以上に緩和。遊興施設についても③とし、適切な感染防止策を講じることを条件に再開を容認し、県外客の入店制限もない。
 ③への全面移行については、新規感染者が2週間連続で前週を上回らない、直近1週間で経路不明の感染者が新たに出ていない―などが条件。現状のまま推移すれば、6月上旬には移行できる見込み。
 一方、感染者が5日連続で確認され、前週を大きく上回るなどした場合、不要不急の外出や商業施設の営業などの自粛を求める①に戻す。要請がすべて解除される④への移行には、ワクチンや効果的な治療薬の実用化を要件とした。
 県は今後、感染リスクと社会経済活動のバランスをとりながら週単位でフェーズの移行を検討していく方針。


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