岡山県は、新型コロナウイルスの感染対策を踏まえ、県内市町村と構成する災害時相互応援連絡協議会で2018年に策定した「避難所運営マニュアル」の内容を改訂した。検温や聞き取りの実施、個々の空間を広くして間仕切りを設けるなどし、クラスター抑止につなげる。出水期を控え、各自治体、住民組織への浸透を図る。
主な改訂内容は▽受け付け時の検温で発熱など体調不良を訴えた人は、別室や専用スペースに案内する▽居住空間は土足禁止を徹底し、1人当たりのスペースをなるべく広くとる▽段ボールやパーテーションを用いて間仕切りをする▽2カ所以上の窓を同時に開けて定期的に換気をする―など。
避難者に対しては、手洗いや咳エチケットの徹底をはじめ、アルコール消毒液などで手指の消毒を促し、マスク未着用者には配布して着用をお願いする。
改訂版は市町村ごとのマニュアルに反映。内容は県ホームページでも公開しており、住民自治協議会などへの普及につなげる。
県危機管理課では「災害避難時の感染症対策では、分散避難などの選択肢もあるが、避難所が感染を恐れて利用をためらうような場所になってはならず、それぞれ適切な対策を講じてほしい」としている。
岡山県が避難所運営マニュアルの内容を改訂
- 2020年6月6日
- 行政・公共